鋼のわっか

鋼(はがね)の語源は、刃物に使用された金属を意味した「刃金(はがね)」である。一般に鋼とは、鉄に炭素が0.3−2.0[mass%]前後混ざった合金であり、それを鍛造段階で軟鉄に接合して刃物を製作していた。したがって鋼とは、一般に鉄とは異なり、硬い刃先を形成している物質を指していた。ここを原点にさまざまな鉄合金が発達し、そのつど鋼の定義は拡大解釈されて現在に至っている。鉄鋼はドイツ語のEisen und Stahl もしくは英語のIron and steel の訳が語源とされているが、国内で最初に「鉄鋼」と言う呼び名は安来鉄鋼合資会社が自社の錬鉄素材へつけたことが出発とされている。

鋼は、さびやすいという欠点はあるものの、炭素含有量や熱処理の仕方によって、材料強度や耐食性、耐熱性、磁気特性、熱膨張率などを変えることが可能である。鋼と呼ばれないものには、鋳鉄、錬鉄などがある。これは使い勝手から来る要求性能よりも作り勝手を重視しているからである。語感からいうと、熱処理などによって優れた強度・硬度をもつものを鋼と呼ぶように認識されがちなのは、その原義が日本語では刃物の金=刃金=鋼であり、漢字としても強く硬い(剛い)金=鋼という昔からの概念に、近代の合金という意味合いを重ね合わせたためである。この古い概念に相当する鋼は、金属組織学上マルテンサイト組織と呼ばれ、その状態はもっとも強靭な状態である。

出典:wiki

最終更新日:10/02/10